夫は教官
2010年 07月 30日
30度以上の息苦しくなるような毎日から開放されて、人間の最適体感気温を感じる毎日です。
チェコ生活6年目を向かえ、色んなことに少しづつ余裕ができてきたここ最近。
どこかに一人で行ったり、何かを一人でしたり、1,2年目はとにかく不安で仕方がなかったのですが、だんだん人間の精神というものは鍛えられるもので、あたってくだけろ!根性で徐々に(ようやく)生活における様々なバリアーを砕いていけるようになってきました。
もちろんこの国の言語チェコ語とは目下格闘中ですが、自分の伝えたいことを少しでも形にできるというのは、0かのスタートからしてみれば、大きな進歩!と自分を奮い立たせ、あくまでもチェコ語に対するアン・モチベートなキモチを自分の中から排除するように努めております。
前置き長くなりましたが、新たなるチェコでの挑戦取り組みは、、、
車の運転
この日がやってくるとは~
ペーパードライヴァーではありませんが、日本での生活以来、車は助手席専門だった私。
そしてこちらチェコは日本とは反対側にハンドルがあり、これ即ち右側車線を運転。
しかもこちらの車はほぼマニュアル車。
もう一つ加えると、チェコ人の運転はこの上なく恐ろしい・・・。
高速の最高時速が130キロ、一般道でも特に時速規制されていない道路は90キロ。
そもそも教習所というものが存在しないチェコ。
みんなどうやって免許をとるかって?
チェコには、個人で営業している運転の先生がいまして、その人から個人レッスンを受けること約2週間(取得期間はその人の技術により変わります)、普通免除取得可能。そして教習は初日から路上・・・。
なので基本的に運転に関する基本的事項についてマスターしきれてないドライバーが多いのです。
私自身も自分の運転技術について自負しているつもりはありませんが、チェコに来てから目が点になるような運転を多々見てきております。
さて、私のチェコでの運転教習は路上スタートで、教官は我が夫、ちなみに車はマニュアル車。
全然余裕かまして望んだ初日、田舎の農道で、後から高級車にガンガンパッシングをくらい、途端にエネルギーが半減しました。チェコの田舎の農道は、車線が引いてないので、追い越しなど頻繁で、うしろからプレッシャーを感じると、手に汗がジワーっとにじむ嫌なストレスがあります。
そして、ウインカーとワイパーを間違え、左手でギアを操作しようとし、何度かどちらの車線に入っていいのか分からなくなり、右か左かどちらが優先か分からなくなり、混乱、汗、汗。
始める前の余裕は一気になくなり、小さな車内では夫の罵声。
青ざめる夫を右に、必死にハンドルを握り、農道をひたすら訓練。
ひたすら訓練すること1時間、ようやく精神的余裕が生まれてきたのもつかの間のエンスト。
運転5年のブランク+日本とは違う環境での運転は、副作用に胃痛と肩こりを残し、夫の罵声をあび、優雅な週末ドライブ気分の私は、疲労度100%。
罵声でののしった夫も、「すぐに慣れるよ」とフォローの一言。
ありがとう、でも教官としては結構きびしーよ。
チェコでの新たなる挑戦って、大げさだけど、がんばろ。