寄生植物ヤドリギ
2011年 12月 09日
クリスマスまでもうすぐのチェコよりドブリーデン!
なんだか今年は暖冬?
気温も0度以上と、昨年の12月の初旬に比べると随分あたたかい気が・・・
でも天気予報によると、来週あたりからお天気は崩れ、雪も舞うよう。
クリスマスとは関係ないですが、チェコ・モラヴィア地方のイフラバという町
の動物園からカンガルーが逃げ出したようで、捕獲活動に大変なようです。
カンガルーは逃げ足が速いので、かなり広範囲で移動中とのこと。
チェコの森でカンガルーに出くわしたら、びっくりするよね。。。
さて、
今日の話題は「寄生植物ヤドリギ」=チェコ語でJmelí(イメリー)
クリスマスには飾り付けの一つとして、チェコでも各地で販売されます。
緑色の原色ままだったり、黄金に装飾してあったりと。
こんな感じで町中で見かけます。
ただこの植物の原型をご存知の方は少ないのでは?
実は、寄生植物で大きな木(オークなど)に寄生して育つんです!
種は誰が運ぶかって?それは鳥。
鳥の糞などが、オークなどの木に落とされそこから寄生して育っていきます。
こちら、そのヤドリギの寄生風景。
まるで鳥の巣か何かのように見えますが、これがJmelí(イメリー)
の正体なのです。
かしこい奴め。大きな木から栄養をたっぷり吸って、青々と育っていくんですから
たいした奴ですね。結果的にこれが原因で枯れてしまう木もあるそうですが、
かいしいヤドリギは、もうこのくらいにしとくか、ってとこでちゃんと増殖をやめるそう。
またまた、たいした奴だ。
もっとヤドリギについて知りたい方は、下記へどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%AE%E9%A1%9E
ネットで色々と他にも調べていると、クリスマスに飾られる理由として
こんな説明もありましたので、貼り付けさせていただきます。
http://homepage2.nifty.com/tori-hide/xmasday49.htm
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民間の万能薬だったヤドリギは、悪霊(病気)を追い払ってくれる聖なる植物と
言い伝えられてきました。
実際に、この木には腰や関節の痛みを和らげる成分や、高血圧や狭心症にも
効果のある成分が含まれているらしいのです。昔の民間療法は凄い!
ヨーロッパでは生命のシンボルとして、玄関や台所・天井等の重要な場所に
吊るしておきます。しかし、これはキリスト異教時代の名残りで、古代ケルトの
伝統宗教ドルイド教の頃から、ヤドリギは聖なる木とされていました。
異教徒の伝統と言う事で教会には飾らない地域も多いようです。
特に、オークの木に宿る「ヤドリギ」は神聖視され 祭司が満月の夜に金の鎌で
刈り(鉄の鎌では魔力が失せる)、地面に落とさないように白布を用いてこれを
受けるのだそうです。(地面に落ちても魔力が落ちる・・・)
回収されたその枝は「神聖なもの、幸運をもたらすもの」として、万病に効く薬に
なるのだそうです。
ヨーロッパではクリスマスの日に、ヤドリギの下で誰かと会ったらキスしても良い
という風習があるそうです。ロマンティックですね。
ヤドリギは、万葉集では「保與(ほよ)」という名前で呼ばれて登場します。
あしひきの山の木末(こぬれ)の寄生(ほよ)取りて
插頭(かざ)しつらくは千年壽(ほ)くとぞ
大伴宿禰家持
花言葉は、「困難に打ち勝つ」「征服」「忍耐強い」
落葉樹に寄生し、宿主から養分・水分をもらって生きる宿木が何で???
その姿が、宿主を征服している「力強さ」や「豊穣のしるし」なのだとか・・・
12月24日、クリスマス・イヴの誕生花でもあります。
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ほう、、「困難に打ち勝つ」「征服」「忍耐強い」
とは、なんだか2012年の私の抱負になりそうだ・・・
(征服はなんだか、チカラ強すぎるけど・・・)
早速Jmelí(イメリー)を買って、家に飾ろう。
皆さんもJmelí(イメリー)を飾って、素敵に年になりますように!
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