今年の初夏は雨が多いチェコです。
雨が降るといつも思いますが、チェコでは日本のコンビニで買えるような安いビニール傘がありません。
お土産屋さんやドラッグストアなどで折りたたみ傘が買えますが、値段は1本2000円くらいすることもあります。
で、結構品質も悪い。
ですので、海外旅行の際は日本から軽い折りたたみ傘、一本持ってくるだけで快適ですよ。
必ず持ち歩く、ユニクロ軽量ダウン&軽い折りたたみ傘。
で、快適なチェコ旅行を!
去年、左肘の骨折事件と入院事件の後、
今月やっと2度目の手術(一回目の手術で装着した金具をとりのぞく手術)を終えてきました。
骨に装着された金具は1年半以内には取り除く必要があるとのことで、去年11月に手術を予定していたんですが、
風邪の悪化により中止、そして改めて今月再手術をしてきました。
おなじみのプラハの大病院モトールにて。
チェコに住んでいる人なら一度はお世話になるとも言われるモトール病院。
総合病院で、チェコ国内においてもっとも大きな医療機関となります。
今回も前回と同じ、2泊3日の入院です。
日曜日午後から、火曜日午前まで。
手術は月曜日午後。
私は骨折手術ということで、整形外科でしたが、どの科でも同じだと思われますので、
チェコのモトールで入院をする、するかもしれない人のためになればと思い、以下備忘録とします。
自分にとっても将来の備忘録です。
左肘の骨折手術後、骨の装着された金具を取り外す再手術
入院前の金曜日
入院手続きのために整形外科の入院手続き専門窓口へ
入院手続きの書類の記入、
自分のIDと保険証の提出、
ジェネラルドクターからの必要提出書類(血液検査結果、尿検査結果、EKG結果、など)
(こぼれ話)入院手続きの書類の記入が難しいチェコ語だらけで意味わからないので、父怪獣に電話して色々聞いていると、向かいに座っていた親切なチェコ人女性が「助けましょうか?」って来てくれる、というほっこり場面。
窓口で色々質問されながら入院手続きを終えると、私のようなオペ入院の場合は皮膚科の医師の診断。
その後、患部のレントゲン撮影。
その書類をすべて持って、指定された入院病棟の窓口に提出し、入院日の詳細を聞きます。
(これだけでも半日がかりです。前回11月の時はこれを自力で全部こなして、結局咳が悪化したため、手術できず。。。)
入院当日の日曜日
モトール病院は前回も書いたとおり地下鉄の駅ができたため、とても行きやすくなりました。
重病でない人は車で行って、果てしなく大きな駐車場を旋回して場所を探すよりも、地下鉄で行った方がかなり楽。
モトール病院の中にはスーパーマーケットもカフェも薬局も宝石店まで入っています。
入院病棟に入る前に必要なものも色々お買い物できます(入ってからでもできますが)。
麻酔のオペをする方は夕方18時以降何も食べれなり、さらにモトール病院の夕食はパンとポマザーンカ(ペースト)とフルーツのみなので、しっかり昼食をとってから入院病棟にはいった方がいいです。
前回は個室でしたら、今回は大部屋で3人部屋でした。
翌日の手術に備え、午後6時から食べるの禁止、午前0時以降は飲むのも禁止。
夕方には浣腸で腸もすっきりさせ、夜は睡眠薬でなるべく良く眠れるようにします。
手術日当日の月曜日
入院手続きの際は11時頃開始といわれていましたが、結局病室からオペ室に運ばれたのは午後14:00頃。
それまでに朝のシャワー、その後の安定剤、抗生物質の点滴投与、上のマーキング、などをすませ、オペ室に運ばれる前に着替え、血栓を防ぐために両足に包帯をぐるぐる巻かれ、そのままベッドごとオペ室に運ばれます。
オペ室では全裸で手術台に移動、その後色々装着され、腕の血管への点滴から麻酔が入ります。
麻酔を入れる前は確認のため、いっぱい質問されて、患者が麻酔をかけても正常であるかのチェックみたいな感じです。
そして「おやすみなさい」と言われると数秒後頭が掃除機で吸い込まれるような感覚になり、全く記憶がありません。
実は私、この麻酔にかかる瞬間が大好きです。
なんなんですかね、気持ちいい感じで、ふわーと眠りに誘われる感じ。
次に目覚めたのは手術後、自分のベッドの上でした。
全身麻酔で、術後の2時間は飲食禁止、喉がからからでした。
やっと18:00から飲むのは大丈夫、そして20:00から夕食をもらいましたが、
これがまたパンとポマザーンカ(ペースト)のみ、24時間の絶食後、もうちょいいいもの食べたかったなー
左腕はオペ後、傷口は縫われて、固定のため包帯でぐるぐるに巻かれています。
傷口は全く痛くなく(痛みになれすぎているのか、日本人は痛みに強いのか、、、)、
夜の回診で痛み止めを勧められるが必要なし。
ということで、術後は比較的良く寝れました。
火曜日
主治医が患部の包帯を外し、傷口の消毒、ガーゼのみにしてくれる。
その後レントゲン検査
退院書類をもらい
で、退院という具合です。
大部屋で食事なども有料メニューの利用などない場合、チェコの保険に入っていれば、手術入院費用は0円です。
ですので、病院での清算もなし、そのまま同室の患者さんにあいさつ、ナースセンターでお礼を言って、帰りました。
その後1週間後抜糸、必要に応じてリハビリという具合です。
多分、チェコで麻酔&オペ入院される患者さんはこのような流れでの入院手続きから退院までの経緯になるんではないかと思います。
もちろん手術後の経過により、また手術の種類により、入院期間は長くなると思いますが、私の場合は最短手術入院コースだと思います。
入院後の備忘録
全身麻酔の場合は手術前の20時間ほど前から絶食となるので、しっかりご飯たべて病院に行く方がいい
入院中は自分の世界に入れるイヤホンは必需品
水(ブラックティーかフルーツティーみたいなお茶がでるのがチェコの病棟、ミネラルウォーターはでない)
ミント系ガムとか飴(不安な時に気分がスッキリします)
貴重品はもって行かない(宝石類はすべてはずし、財布ももたず、現金少々)
看護婦さんは優しい人もきつい人もいるのが当たり前
主治医は手術前しか現れない
モトール病院系の大きなチェコの病院はなかば工場的なところもあるけれど、こまったら優しい看護婦さんに相談するといい
病院食には期待するな
手厚い看護には期待するな
医者以外、看護婦さんや病院スタッフは英語が通じないことも多い
というわけで、これにて入院日記完結です。
ちなみに私の左肘関節は昨年の手術以降、日常生活に支障なく動くようになりました。
重い物も持ち上げられるようになり、2023-2024シーズンはお蔭様でスキー生活にも全く支障なし。
今回の再手術で無事にステンレス製の金具も取り除いてもらいまして、これにてモトール病院ともさようならです。
お世話になりましたが、病院にはもう行きたくないですね。
改めて健康であることに感謝をしなければと思いました。
でも生きていれば医療のお世話になる時がある、ということも学びました。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
健康第一です。
チェコの救急車
155
または
112(救急、消防、警察共通、英語可)
です。