チェコ建築で見る歴史2
2012年 02月 08日
体が自然の流れにうまく乗れないのか、片頭痛に悩まされております。
でも本日は晴天、お日様がでてくれているのでスッキリできそう。
まだまだ寒い日の続くチェコです。
さて、建築で見る歴史の続き。
その2
ゴシック建築
チェコ・プラハにおいてのゴシック期は歴史的にも黄金時代といわれた繁栄の歴史。
国王カレル4世が神聖ローマ帝国の首都に指定されたプラハを聖都にふさわしい町にすべく、プラハを中心として次々と現在の代表的な建築物を築いていきます。もちろん当時の建築技術ですから、現在のように建物がすべて1世代中に完成したわけではないので、その後何世代にも渡り徐々に完成していくのですが、ここが現在のプラハの町の原型になったといっても過言ではない時代になるんではないかと思います。
沢山の代表的建築物がありますが、やはり一番有名なのは・・・
プラハ城内の「聖ヴィート大聖堂」
聖堂内一番東側の祭壇部から中央回廊にかけては、14世紀カレル4世時代に建築された部分となります。
先日、故ヴァーツラフ・ハベル元大統領のお葬式がしめやかに行われた場所でもあります。
そして、プラハのシンボルカレル橋
14世紀には、唯一ヴルタヴァ川を渡る手段であったと共に、攻め入る敵の重要な要塞の役割をしていました。19-20世紀には車もトラムも通っていたと言われています。現在はすっかり観光地。
旧市街に入ると、広場にはゴシックのシンボル「ティーン教会」や「旧市庁舎」
と、、、ゴシック建築はプラハそのものと言ってもいいくらい。
もちろんチェコ各地にもゴシック建築の建造物が点在しております。
その中でも、この時代の繁栄のいちじるしかったのが、クトナー・ホラ。
銀の鉱山の町として中世に栄え、プラハに次いでのチェコでの重要な町として指定されます。
その後、「プラハ・グロシュ」といわれる初めての硬貨が作られる町となります。
この町にもゴシックを代表する大掛かりな聖堂があります。
「聖バルボラ大聖堂」
こちらの聖堂は当時鉱山で働く沢山の鉱山夫達の命の安全を祈る目的でも建築されました。
聖堂内では毎年初夏になると、インターナショナル・ミュージック・フェスティバルも開催され聖堂内でのコンサートを楽しむこともできます。
ヨーロッパでは各国ゴシックを代表する建築物がありますが、チェコのゴシック期の建造物も目を見張る美しいものばかりです。パリやロンドンにも負けない町全体に点在するゴシック建築を堪能しましょう。
次回は、ルネッサンス。
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