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鯉よ来い!

とうとう今年も最後の月、12月となってしまった・・・・
去年のクリスマスは、まるで昨日の出来事のようだね。
ついさっき去年のクリスマスを終えたばかりのような気分なのに、また今年も年末、クリスマス。
正直、というか本音ですが、年をとると年月の経過は早くなる一方です。

毎年のごとく、ことごとく、今年も紹介しますよ。
チェコのクリスマス名物、鯉です。
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これを、バサッとさばいて調理するとこんな風になります。
鯉のフライとポテトサラダのクリスマスディナー。
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これを12月24日のディナーには、チェコの約90パーセント以上の家庭にて食べるのです。
もっとおいしい物を食べればいいのに・・・と思い続けて早7年。
でもこれがチェコのクリスマスの伝統家庭料理でして、
そのために毎年沢山の鯉がこの日のために養殖され、バサッと切られます。

クリスマスの約1週間ほど前からは、プラハ中心部でも鯉マーケットが開かれます。
こんなオカルトの世界がプラハで始まります。
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鯉という魚はもともと泥臭い魚で人気がないのはご承知のこと。
で、今年初めて聞いたのですが、クリスマスに食される鯉達は、約2ヶ月前からすでに養殖されていた泥沼の池から透明な淡水池に入れられ、その間一切餌を与えず、体内の泥と臭みを抜くんだとか。

これ、鯉にとったら拷問です。
2ヶ月間の断食後、公衆での腹きり、で最後は熱い油の中でじゅ~と揚げられるわけです。
その間、チェコの家庭風呂でしばらく生き地獄になる鯉もいるんです。
(新鮮な鯉を食するため、生きた鯉を買い、クリスマスまで家庭の風呂桶にて飼うこともあり。)
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哀れな鯉よ、私は絶対にあなたを食べないよ。
(まあ、実はちょっと苦手だからね。。。。)
鯉の気持ちになってみると、切ない最後の1ヶ月が始まります。

こちら、クリスマスまでのプラハのイベントカレンダーです。

12月1日: ツリー点灯式
午後5時より、プラハ旧市街広場にて。

12月5日: 聖ミクラーシュの日
午後16時~19時、プラハ旧市街広場、他各所でお祭り
良い子にはおいしいお菓子、悪い子には石炭が・・・
天使と悪魔と聖ミクラーシュが町中を練り歩きます。

12月17日~24日: 鯉市場、プラハ市内各所

12月24日~26日: クリスマス・イブとクリスマス
チェコのイブは家庭で鯉を食べる日です。

12月24日: 深夜のミサ
市内各所の教会にて、参加自由の深夜ミサが開かれます。
旧市街広場では、午前9時よりミサ。

12月31日: 大晦日のお祭り
旧市街やヴァーツラフ広場は人でごった返します、が毎年ちょっと危険。
今年は恒例花火が元旦の夕方になるようですね。

その他、今までに更新したチェコのクリスマスに関する記事です。
ダイエットの大敵クリスマス・クッキー
幸運を呼ぶJmelí(イメリー)
チェコ家庭でのクリスマス
2009年のプラハクリスマスツリー
2010年のプラハクリスマスツリー
2011年のプラハクリスマスツリー

こちらクリスマスには必ずチェコで歌われる歌です。
Vánoce, Vánoce přicházejí 「クリスマス、クリスマスが来る!」
1962, 作曲: Jaromír Vomáčka 作詞: Zdeněk Borovec


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by prahalife2 | 2012-12-01 05:26 | 季節 | Comments(0)

首都プラハとクルシュネー(エルツ)山地の二地域居住、現地ガイド・コーディネーターによるチェコ生活日記です。


by prahalife2