ますます不信感高まるチェコ政府
2013年 06月 26日
今週の始まりの気温、約12-13度、雨。
人間の体の許容範囲を超えるような陽気のチェコです。
このまま今年の夏はどうなるのでしょうか・・・
ちなみに今週の天気予報はずっと雨マークです。
さて、本日の本題は重い・・・
先週中欧を訪問されていた日本の安倍晋三内閣総理大臣。
ペトル・ネチャス・チェコ共和国首相とも以下のような会談をされました。
==以下、日本外務省のリンクより。==
6月16日(日曜日)午後4時50分から5時10分まで,ポーランドを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,ペトル・ネチャス・チェコ共和国首相(H.E.Mr.Petr Nečas, Prime Minister of the Czech Republic)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1.二国間関係
(1)両首脳は,基本的価値を共有する二国間で,今後も二国間関係をさらに強化していきたい旨述べました。
(2)安倍総理から,6月初旬にチェコで起きた大規模洪水による被害に対しお見舞いの言葉を述べたのに対し,ネチャス首相より,あたたかい言葉に感謝するとの発言がありました。
2.経済関係
(1)両首脳は,二国間経済関係の強化に向けて協力していくことを確認しました。なお,両国間では,研究開発分野など高付加価値につながる分野での協力を推進していくことを確認しました。この観点から,両首脳は,7月に日チェコ科学技術協力協議の開催を歓迎しました。
(2)特に,エネルギー分野に関し,両首脳は協力の潜在性があるとの認識で一致しました。また,ネチャス首相より日EU・EPAを支持しているとの発言がありました。
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この会談の翌日17日、ペトル・ネチャス・チェコ共和国首相辞任・・・・
辞任理由は、愛人の汚職と職権乱用。
しかも愛人関係にあったヤナ・ナジョバー(Jana Nagyova)氏は首相府官房長という立場。
首相の奥様の監視を職権で警察などにさせていたという報道です。
ネチャス元首相と奥様は現在離婚調停の最中です。
新ミロシュ・ゼマン大統領の下で実質的な政府の無くなったチェコ。
近年の経済不況や、今月の洪水での被害といった山積みの議題をかかえてのこの状況は、
はっきりいってチェコにとっての大打撃でしかありません。
力を注ぐべき場所の違うチェコの政治家達には、国民から悲惨なまでの不信感を持たれています。
今回の出来事はその国民の不信感に拍車をかけた感じです。
本日付で、次なる首相候補が選出されました。
Jiří Rusnok氏
ミロシュ・ゼマン大統領がチェコ共和国首相時代に財務相を務めていた方です。
反ミロシュ・ゼマン派の多いプラハでは、候補に対する反対の声も多いようです。
議会で承認がされ、新たな内閣発足となるのでしょうか。
あるいはこのまま政府のない期間が延長戦となるのでしょうか。
自分が税金を納め、自分が将来を生活して行く国のことであるだけに、とても不安です。
チェコでは「汚職ツアー」という過去の汚職現場を訪れるツアー会社があるほど。
人々が関心を持つのはやはりスキャンダルということでしょうか・・・
エネルギーの方向性を、国民も見極めないといけません。
チェコの今後、どうなるのでしょうか・・・
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良い方向に向かってくれないと困りますね。
庶民はそれぞれできることをするしかないですよね。